Midtownにてプレゼンしてきました

Tokyo Midtown Award 2011のプレゼンにいってきました。
今回のテーマは「都市」で、僕のコンセプトは以下のとおりです。

コンセプト
多くの人が集まる都市。そこには、人の営みがあり、人と人とのつながり、絆、出会い、様々な感情がとびかっている。
だが、まず、都市という言葉のもつイメージには、物質的なものが優先して頭に浮かぶ。
産業革命以降、人は多くのものを生産・消費し、能率・効率化のもと、地球を自分たちの思いのままに利用してきました。そして今日、地球は深刻な環境問題を抱えており、これ以上、地球上の資源を消費することは不可能です。 競い合って高い建築物をつくったり、より便利なもの新しいものを手に入れるだけが幸福のあり方のという考えでは、私たち現代の文明は滅び行くものになってしまうと感じます。 3/11の東日本大震災で、私は、旧約聖書バベルの塔の話をおもいださずにはいられません。どんなにすばらしく高度な技術をもつ都市でも人間の技術には限界があり、自然災害のまえでは無力です。かつて世界では、今の技術者たちでも理解のできない数々の高度な文明の都市が、繁栄し滅んできました。今回の地震で私たちが学ぶものは何でしょうか?いま私たちは、人類の幸福を再考し、新たな価値基準への転換期を迫られているように思います、このまま、従来どおりの歩みをやめないと、現代の都市文明も、同じように滅んでしまうのではないでしょうか。もう、同じ過ちを繰り返すわけにはいきません。私は今回の展示で、都市に住む人々にあふれすぎた物質中心の都市の姿ではなく、そこに生きる人々にスポットを当て、人の感情や生き様といった目にはみえないものにおもきをおき、人間主体の都市像というものを象徴的に表現したいと考えました。

僕が、伝えたい「都市」とは、以下のものです。
都市とは、集中する巨大な権力やカネ・人口を効率化されたシステムの枠で動かすのではなく、そこに生きる人間が中心となって形成されるものではないでしょうか。物質主義とは相反する精神性こそが、実は、国やコミュニティ、そして都市の基本となるものではないでしょうか、人と人が関わることで生まれる感情が人を呼び、集い、グループとなって、一つのコミュニティを形成する。震災で私たちが学んだように、人が人を思いやる気持ち、助け合いの精神、人と人の間に生まれる絆など、それは、目には見えないけれども、人が生きていくなかで重要な支えであり、重んじるべきものではないでしょうか。また、それは、どんなに大きな地震・天災が起きようとも、決して、壊すことのできない、奪うことのできないものだと私は信じます。