なにをつくろうだとか、こんなモノをつくろうだとか、正直、僕には無くなってしまった。ただ、ただ、手を動かし、自分の指が粘土に残した足跡、痕跡。それが、ある時、こういうモノになりたいんだと強く主張してくる。僕は、それを受け入れ、馬鹿みたいに正直にそれに従う。ほんの1mmの嘘もついてはいけない、絶対に。